「濃霧漂うその海に立ち入ることなかれ、さすれば二度と戻ってくることはないだろう。」
※流星軍SS。
――流星暦399年10月27日
―植民地世界(流星軍呼称:ウドガルド)
―シタデル・グラネ沖 ファンタズ海
「くそ、まるで当たらないッ」
「視界が悪すぎる!まさしく霧を撃っているのではないか!?」
「左舷撃ちまくれ!下手に回頭すれば沈められる、このまま速度を上げて突っ切るんだ!」
「波の揺れが大きすぎる!これでは砲撃どころではありません!」
「構うな!でたらめでも撃て、近づかせるな!」
「左舷1番砲大破、直ちに火災を消火せよ!」
「な、右舷の僚艦シド・マトラが真っ二つに……」
「ああ!?ニフリーがやっぱり爆散した!やっぱあいつら馬鹿だろ!」「依頼人の悪口はよせ、くそっ!」
「前方に船影ッ!」
見張り員が叫ぶと、一瞬その場は静まり返った。どこの船だ!と航海長が問い返す。
「大型船、ギルド旗……」「艦艇簿持ってこい」
「様子がおかしい……誰も乗っていないように見える……。
正体不明船判明!ソニエ・ミトラィユーズ所属艦カトラストリスタ、私掠船です!」
「カトラストリスタは先日起きたグラネの戦闘で沈んだはずだ――!」「火薬庫に直撃、船長ぉ!」
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